マンガ喫茶漫遊堂店長の日記

京都市内(西院・高野)で営業するマンガ喫茶漫遊堂店長のブログです。

もう夏のような気候ですね。本日28日には、京都市内の最高気温31度が記録されたそうです。夏が好きな自分としては
、早く早く季節が変わってゆかないかなと思っていますけれど、それより先に待ち受けるは湿気と雨の暗い梅雨。それだけがなにより憂鬱です。
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今回紹介する漫画は、先日週刊サンデーにおいて大団円を迎えました「月光条例」。作者は「うしおととら」「からくりサーカス」などで人気を誇る藤田和日郎さんです。
さてこの藤田和日郎の漫画、「マギ」「コナン」などの人気作の並ぶサンデーの中でも、一種異様な雰囲気を持っています。ストーリーは王道の熱血、若い主人公が義憤に燃えて悪を討つ、といったシンプルな話が多いのですが、根本的にまずこういうシナリオは最近あまりみられませんね。そんな古典的なシナリオがしかし陳腐になりえぬわけは、その絵が情熱と迫力をもって、太い線で緻密に描かれているからであろと思います。
「月光条例」もその分にもれず。ゆがんだ「おとぎばなし」の登場人物たちを、もとあるべきシナリオに返す「月光条例」の執行者たる主人公が、「鉢かつぎ姫」や「一寸法師」とともにたたかう――のですけれど、みなが知るゆうめいな童話作品のキャラクターたちが、まったく見覚えのない、斬新な切り口で描かれているところに見どころがあります。ことにお勧めなのは「赤ずきん」。古典名作の赤ずきんちゃんが、爆弾林檎片手に雑居ビルを襲撃するセンスは圧巻です。またこれが泣ける話なんですけれど。
ともかく百聞は一見にしかず。一度読んでいただければ、めくるめく藤田世界の入り口となること請け合いです。

以上、漫遊堂高野店スタッフでした。
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