マンガ喫茶漫遊堂店長の日記

京都市内(西院・高野)で営業するマンガ喫茶漫遊堂店長のブログです。

覚悟のススメ


最近、覚悟してますか? 覚悟ってのは意外と重い言葉ですね。私はいちいち意志が弱いので、なにごとにつけても覚悟をせねば真っ当に生きてゆけません。それでも往往にしてその場限りの情欲に負けてしまうのは、これはもう覚悟が足りぬとしかいいようのないことです。

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そうやって自分の覚悟を貫けなかったとき、そんな時に読む漫画がこの「覚悟のススメ」です。作者は「シグルイ」で有名な山口貴由、シリアスな世紀末モノの傑作です。

近未来、核戦争や環境激変のよって大幅に人口を減少させた人類は、絶滅の危機に瀕していました。そんな人類完殺をもくろみ、「戦術鬼」と呼ばれる強化人間を用いて人類に戦いを挑む葉隠散(はらら)。これに対抗するべく立ち上がったのが、散の弟である葉隠覚悟なのです。

この漫画が「北斗の拳」と異なる部分は、まず設定からしてぶっ飛んでいること。「戦術鬼」も、覚悟の用いる武装「強化外骨格」も、どちらも旧日本陸軍の負の遺産であり、中でも強化外骨格には、その性能向上のために三千の英霊を宿し、額には「七生」の刻印。体に宿す零式鉄球も、陸軍による格闘戦闘用の装備なのです。

なぜそこまで軍人を推す? と読みながら思うものですが、もしかすると山口貴由は、「覚悟」という言葉の重きを旧軍に見ていたのやもしれません。ともかく日本男児に生まれたならば、必見必読の漫画のひとつであるということができるでしょう。

以上、漫遊堂高野店スタッフでした。
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