マンガ喫茶漫遊堂店長の日記

京都市内(西院・高野)で営業するマンガ喫茶漫遊堂店長のブログです。

屍鬼

127962403993416121365[1]
学校があり、役場があり、病院があり、寺がある故に、 生まれ、死に至るまでの全てを村の中だけで完結できる。その為か、周囲の町村と隔絶され、未だに土葬の風習も残る外場村(そとばむら)が本作の舞台である。

卒塔婆を作るために植えられた樅の山に三方を囲まれ、死者はそんな樅の山へと埋葬され、街へ出るための道は一本だけであるこの村は、「死によって包囲されている」と作中内で評されている。

そんな、どこにでもある田舎村に、小さな変化が訪れる。
平凡な村には似つかわしくない、古い洋館の移築が行われたのだ。

季節は夏。
山入という所にある住宅で3人の老人の死体が発見される。
一人は自然死、後の二人は野犬に襲われたと判断された事件から、全ての歯車は動き出す。

死亡事件を皮切りに、外場村は少しずつ変化していく。
壊された地蔵。真夜中に行われた洋館への引越し。夜にしか姿を見せない洋館の主たち。

増え始めた原因不明の死亡者。村全体に流れる不穏な空気。
異様な病人、葬儀の数、死亡診断書の山、友人の死、親類の死、急に引っ越す者。
そして、夜中に現れる、いるはずのない人の影。

「そうだ。村ではまだ死者を土葬にするのだった。」


ミステリーホラー小説の漫画化作品です。
複数の村人たちの視点、そして屍鬼の視点とどんどん移り変わっていきます。

引っ越してきた洋館の住人はいったい何者なのか…
なぜ村人の連続死が起こっているのか…
屍鬼とはどのような存在で目的は何なのか…
全ての謎が明らかになっていく過程はさながらミステリー小説を読んでいるようで爽快感があります。(原作がミステリー小説なので当たり前ですが^^;)

とにもかくにも面白い小説…いや漫画なのでぜひご一読を!
漫遊堂店員でした。
スポンサーサイト

FC2Ad