マンガ喫茶漫遊堂店長の日記

京都市内(西院・高野)で営業するマンガ喫茶漫遊堂店長のブログです。

羅生門


 人は如何にして悪行に走るのか。

 京都は朱雀通り、羅生門の下で雨やみを待つ下人は死人の髪をむしり取る老婆に出会う。


 京都に降りかかるは飢饉や辻風。

 職を失い行くあてのない下人は、盗人になるか飢え死にするを決めかねていた。


 芥川龍之介著「羅生門」




 ……ではなく、今日ご紹介するのはこちら。



 『PS 羅生門』です!

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 PSとはポリスステーション、警察官のお話です。



 羅生門と揶揄される警察署に努めることになった紅谷。

 紅谷は過去に夫を失い、わゆるシングルマザーである。


 借金に首の回らない男。

 失った我が子と共に生きる男。

 意識の戻らぬ妻の為に生きる男。


 一風変わった同僚はどこかだらしないが、一方で大切なものを理解し、その為にはなりふり構わず行動を起こす。


「羅生門」の中で揉まれながら、紅谷は大切なモノを意識し、「羅生門」と言う世界を知ることになる。


 法律の持つ理不尽と、無力を感じる警察官、正義を全うする優しき犯罪者。


 自分の持つ正義が正しいとは限らない。


 それぞれがそれぞれの正義を持ち、時に衝突し、時には互いに理解を示していく。



 人の持つ優しさと悪とを鮮やかに描いた不朽の名作です。




 自分の今まで出会った漫画の中で一番面白かった漫画で、一番泣いた漫画でもあります。



 少し古いですが、丁寧でどの時代にも受け入れられる絵のタッチです。



 よろしければこの機会に漫遊堂にて、一読ください。



 以上、漫遊堂スタッフでした。


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