マンガ喫茶漫遊堂店長の日記

京都市内(西院・高野)で営業するマンガ喫茶漫遊堂店長のブログです。

花男

 清楚で可憐な母一人。

「今日からお父さんと一緒に暮らしなさいって……言ったの」

 成績優秀、子が一人。

「そっ、そんな事急に……」

「夏休みの間だけでもいいの。あの人と生活なさい」

「やだよっ。あんな野球バカと暮らすなんて」

「あなたのお父さんよ」

「なんでそんな事言うの? 僕の事嫌い?」

「好きよ。だから知ってほしいの。父さんの事」

「そんな暇ないね。夏期講習行くんだし」

「必要ないわ。あなた勉強出来るじゃない」

「今まで築いたアドバンテージってものがさァ」

「教科書に書いてある事だけが、勉強じゃないわ」

「プロ野球選手になるとか言って出て行った男から何を学ぶの。無意味だよ」

「あなたは大人になったわ」

「小学三年だよ」

「あの人はまだまだ子供なの」

「今年で30じゃん」

「いつも夢ばかりみてる」

「夢? ――プロ野球選手? 笑っちゃうよね。あの長嶋崇拝者。なれる訳ないじゃんね。精神年齢が体力の老化についていかないんだ。年齢的、物理的、常識的に考えて……」

「私はね、英夫」



「――そういう男が好きなの」



(・ω・)


 父親の名は花男。今回ご紹介するのは、『花男』です! 


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 天真爛漫、わんぱくな花男と、理知的合理的な息子秀雄の共同生活を描いた作品です。

 小学三年にしてエリート街道まっしぐら、計画的な青写真を持つ少年が、少しずつ子供らしさ――人間らしさを持ち、変わっていく姿がきれいに描かれています。

 互いに補いながら、時に衝突し、共同生活は穏やかに過ぎていきます。


 花男に魅せられた町の住人のように、自分もまた花男に魅せられたかもしれません。


 読んだ後に爽快な気分になれる、数少ないマンガに思います!



ぜひ、ぜひ、一度読んでみてください!!

 以上、漫遊堂高野店スタッフでした。
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